平成29年度確定申告 所得税の計算方法・源泉徴収票の概要についてアレシア税理士法人 公式サイト

平成29年度確定申告 所得税の計算方法・源泉徴収票の概要について

平成29年度の確定申告は平成30年の2月16日から始まります。

例年、年を越えると慌ただしくなってまいります。今年こそはスムーズに申告できるよう今のうちから準備をしたいですね。

今回はスムーズに申告ができるよう確定申告のポイントについてテーマごとに解説していきます。

 

今回のテーマは『所得税の計算方法・源泉徴収票の概要について』です。

 

毎年、年末になると勤務先から受け取る「源泉徴収票」。

なんだか重要な書類であることはわかるけれど、書かれている内容についてはよくわかっていない…という方も多いのではないでしょうか。

源泉徴収票にはあなたの性格な年収額と、あなたが負担する所得税の金額が表示されています。

サラリーマンの方は基本的にこの源泉徴収票を受け取った時点で所得税の金額が確定しますが、マイホーム購入のために住宅ローンを組んだ時などには確定申告を行わなくてはなりません。

確定申告は源泉徴収票の金額をもとに行う必要があります。

ここでは源泉徴収票の見方について理解しておきましょう。

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源泉徴収票とは何?

源泉徴収票というのは、その名の通り「あなたの給料から、これだけの税金を天引きで徴収しましたよ」という勤務先からの報告書です。

あなたが仕事をした対価として受け取るお給料からいわば勝手にお金を天引きするわけですから、正確な金額を報告してもらわないと納得できませんよね。

そのために、源泉徴収票には天引きをする前の正確な給与の金額と、天引きした社会保険料や所得税の金額が記載されています。

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源泉徴収票が必要になるケース

サラリーマンの方の場合、通常は「年末調整」という手続きを勤務先が行い、税務署にあなたの収入額から正確な所得税の金額を計算して報告してくれています(その計算結果が源泉徴収票としてあなたに報告されているというわけです)

ただし、サラリーマンの方でも、マイホームを購入するために住宅ローンを組んだ時や、医療費の支出が多かった年などは「確定申告」を行って税金を安くしてもらうための手続きを自分で行わなくてはなりません。

源泉徴収票はあなたの収入の金額や支払った社会保険料の金額を証明する書類になりますので、確定申告を行うときには必ず必要になります。

通常、勤務先から源泉徴収票を受け取ってから確定申告を行うまでは数ヶ月間のラグがありますので、この間に源泉徴収票を紛失してしまうことのないよう注意しましょう(確定申告は2月〜3月に行います)

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サラリーマンの場合の所得税の計算方法

サラリーマンの方が受け取るお給料には、「給与所得」として所得税がかかります。

以下でサラリーマンの方の所得税の計算方法をかんたんに確認しておきましょう。

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所得税の計算式

所得税の計算式は、以下の通りです。

所得税額=(給与の金額ー給与所得控除ー所得控除)×税率

ここで「給与所得控除」というのは収入を得るために必要になった「必要経費」のようなもので、法律上金額があらかじめ決められています。

たとえば給与の金額が180万円までの人であれば給与所得控除の金額は「収入金額×40%」で計算します。

また、「所得控除」というのは1年間で支払いをした社会保険料(健康保険料や厚生年金保険料のことです)や、生命保険料のうち一定額が該当します。

所得税の税率は収入の金額に応じて5%〜45%になります(収入が多いほど税率も高くなります)

このようにして計算した「所得税額」と、毎月天引きされている「源泉徴収税額」の差額が年末のお給料に加算されて清算されるのが一般的です(こうした手続きを「年末調整」と呼びます)

たとえば、正確な所得税の金額が10万円、毎月天引きされている源泉徴収税額が1万円(年間で12万円)だったとすると、12万円-10万円=2万円は多く徴収しすぎていたということになりますので、このお金を年末のお給料に加算して従業員に返すというわけですね。

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まとめ

以上、源泉徴収票の見方について簡単に解説させていただきました。

源泉徴収票にはあなたの所得税の金額や、年間で負担した社会保険料の正確な金額が記載されています。

源泉徴収票は年末調整に続いて確定申告を行う際などに必要になるほか、ローンを組む時にも金融機関から提出を求められることもあります。

時には数年間にさかのぼって源泉徴収票を準備しないといけないケースもありますので、毎年勤務先から受け取る源泉徴収票は必ず保管しておくようにしましょう。

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