会社設立:LLPってなんだっけ?会社設立を考えている方へ
あなたは将来自分の会社を経営したいと思っていますか?
もしそうであれば、これから紹介する内容は、耳寄りな情報かもしれません。
会社の形態は株式会社だけではありません。
そこで今回はLLPについてご紹介します。
専門的な内容ですが分かりやすくご紹介します。
LLPの概要
それではさっそくLLPについてご紹介します。
まずは「LLP」の概要についてご紹介します。
「LLP」とは日本語で「有限責任事業組合」のことです。
技術や専門知識を持った人の集りのことです。
合資会社や合同会社と違い、責任の範囲が「有限責任」となります。
つまり万が一倒産した場合でも、自分が出資した範囲での責任を負います。
これと似たような言葉で「LLC」という言葉があります。
これは「合同会社」のことです。
基本的には合同会社と同じですが、最大の違いは、LLPが「組合」のため「法人格」を持てないことにあります。
LLPのメリット
LLPの最大のメリットは「パススルー課税」と呼ばれる課税方法にあります。
これはどういう課税方法かと言いますと、組合がいくら儲けて利益が発生しても、組合自体には課税されません。
つまり法人税が発生しません。
構成員に直接課税されます。
そのため構成員に所得税が課せられます。
逆に損失が出た場合も、出資した法人や個人の所得と相殺されます。
合同会社の場合は法人税を支払った後に配当をするので、配当に所得税が課せられます。
法人税と所得税の2つの税が課税されることになります。
LLPのデメリット
LLPのデメリットは、株式会社に移行できないことにあります。
これは組合のために法人格を持っていないことが原因です。
一方で合同会社(LLC)は法人格を持っているために株式会社への移行が可能になります。
LLPはある目的を持って、期間を限定して作られることが多いです。
また事業で取得した財産を内部留保しにくいということもデメリットです。
内部留保とは税金を支払って、配当した後に、会社に残る利益のことです。
LLPの場合は個人に直接所得税が課せられるので、実質的な内部留保はできないに等しい状態です。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
今回は会社の設立を検討されている方のためにLLPの概要や、メリット、デメリットについてご紹介しました。
LLPは手段のひとつです。
あなたがどのような目的で会社を設立するかによって活用することができます。
是非検討してみて下さい。
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