時間をかけて考えよう!会社をひとつにする経営理念の作り方

会社を経営していくにおいて経営理念というものが必要です。
なんとなく大事なものであることはわかりますが、具体的にどのようなものなのか、何を決めればよいのかよくわからないのではないでしょうか。
今回は経営理念を作る理由から、経営理念の作り方まで説明していきます。
そもそも経営理念とは?
経営理念は、事業遂行における基本的価値観と目的意識といわれています。
簡単に言えば、何のためにこの会社に集まっているのかというのを表したものです。
何のために経営理念を定めるのか?
事業を実際に行うにおいては必ずしも経営理念を定める必要はありません。
そのため経営理念を定めない会社が多いのも事実です。
しかし経営理念は従業員にその会社の存在意義を理解させ、仕事に向けての良い動機付けをしてくれます。
人を管理するという観点から有用であるのです。
実際、経営理念がある会社は、経営理念がない会社よりも売上高が高いというデータがあります。
どのようにして企業理念を作るのか
企業理念はこのようにして作らなければならないという決まりはありません。
しかし、いきなり自由に考えるといってもなかなか思いつかないと思います。
そこで企業理念を考える際に考慮するとよいとされる事項を挙げてみます。
会社に関わる人を考えてみよう!
会社は言うまでもなく、その事業によって利益を得ることを目的としていますが、それは直接的にせよ間接的にせよ何らかの対象に利益を与えているからこそ得られるものであります。
そうであるなら、経営理念を考える際にも、このようなステークホルダーを念頭に置きどのような価値をその会社が生み出せるかを考えるとよいと思います。
従業員
まず、会社で働いてくれる従業員のことを考えましょう。従業員はその会社で一丸となって事業を行っていく必要がありますが、それにとって有用なのが企業理念です。
しかし、役員が勝手に決め、従業員が蚊帳の外になっている企業理念では従業員には浸透しません。
そこで働いている従業員などの意見も取り入れながら企業理念を作ることによって、会社全体で企業理念を共有できるようにしましょう。
そのためには日ごろからの役員と従業員のコミュニケーションが必要不可欠です。
顧客
次に直接的に利益を提供する対象である顧客のことを考えてみましょう。
このときにどのような価値を提供できるか、提供したいかを考える際のポイントは、自分に身近な人を考えるということです。
まったく知らない誰かを創造しても具体性がなく、抽象的なものになりがちです。
また身近な人を考えれば、その後ろにまだ見ぬ顧客が想定されているからです。
取引先
取引先のことも考えて企業理念は考えましょう。
取引を行うに際して取引先との信頼関係は必須です。
初めて取引をする際に、やはり企業理念が似たようなものであるとその会社にとって共感が得られやすく、取引先との信頼関係が構築しやすいと考えられます。
取引先に迎合して企業理念決める必要はありませんが、あまりに奇抜なものにするとこのような観点からのメリットは得られづらいでしょう。
社会
さらに視野を広げて、社会全体ことまで考えてみましょう。
会社は社会に貢献することもその責任の大きな一部を占めています。
企業理念にこの観点を忘れてはならないでしょう。
その際には、どんな逆境のときでもその企業理念が耐えうるものであるかを考えましょう。
そのような強い理念があってこそ、社会に対して影響を及ぼしていけるのです。
経営者自身
企業を実際に引っ張っていく経営者自身のことも考えなくてはいけません。
経営者が企業理念に疑問を抱きながら事業を行っていては、その企業理念を真に達成することはできません。
経営者自身が完全に納得できる企業理念であることが必要です。
まとめ
今回は経営理念の作り方について説明していきました。
今日会社の存在意義が試される中で厳しい競争を生き残るためには、その指針が必要です。
それが企業理念です。
会社が順調な時にはその理念をより追求し、厳しいときであっても基本に立ち返ることができるようになるのは企業理念があってこそでしょう。
このように会社を裏から支えるのが企業理念なのです。
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