会社設立:定款を電子定款にするには?
「会社設立時に定款を電子定款にするには?」
会社設立時の定款を従来の紙の定款に変えてPDFでつくった電子定款で手続きをすることもでき電子定款で認証を受ける場合は印紙代が不要になるなどメリットもあります。ここでは電子定款の手続きの内容やメリット、デメリットについてご紹介していきます。
「電子定款とは?」
従来の紙に変えてPDFで作成した定款のことをいいます。ただし、ただPDFにすればいいわけではなく必要な手続きや機材があります。
◇電子定款の作成準備
1.定款の作成
WORDファイルで作成した定款をPDFに変換します。
2.住民基本台帳カードの取得
住民票のある市区町村で下記を持参して住民基本台帳カードを取得します。
・運転免許証やパスポートなどの証明書
・手数料(通常500円ほど)
・写真(写真付き住基カードを希望の方のみ)
・交付申請書(窓口で記入)
3.電子証明書の取得
市区町村に下記を持参して電子証明書を取得します。
・住基カード
・運転免許証などの公的証明書(顔写真付きの住基カードの場合は不要)
・手数料500円
・電子証明書新規発行申請書(窓口で記入)
4.PDFに変換した定款に電子証明書を付与
ICカードリーダライタを使って住民基本台帳カードからPDFに変換した定款に電子署名を付与(以降「電子定款」という)します。
5.申請者情報の登録
法務省のオンラインシステムに申請者情報の登録をおこない申請用ソフトのダウンロードをおこないます。
6.申請用ソフトから電子定款を送信
ダウンロードした申請用ソフトを使って電子定款を送信します。
7.電子定款を公証人役場に送信
電子認証を受け付けている公証人役場へ電子定款を送信します。
8.定款の受け取り
認証が完了したら電子定款を送信した公証人役場に下記を持参して定款を受け取ります。
・USBメモリ(またはフロッピーディスク、CD-R)
・電子定款をプリントアウトしたもの2通(会社保存用と登記用です。)
・発起人(出資者)全員の印鑑証明書
・電子署名をした発起人以外の委任状(発起人が複数いる場合)
・認証手数料:50,000円
・その他手数料:合計1,700円ほど
・身分証明書
・印鑑
まとめ
印紙代が節約できる電子定款についてご紹介してきました。印紙代は節約できるメリットはありますが、専用機器や取得しなければならい証明書などの費用も掛かるため何度も会社設立をするなど特殊な状況下の場合にはいいかもしれません。導入している専門家もいますので依頼することも検討してもいいかもしれません。
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