確定申告完了までの全体の流れについて
確定申告をこれから初めて行うという場合、手続きの全体の流れがよくわからなくて何から初めて良いかわからない…という方も多いかもしれません。
確定申告の手続きは実際にやってみるとそれほど難しいものではありませんが、最初はとっつきにくいものです。
ここではサラリーマンの方向けに、確定申告完了までの流れや準備しておくべき必要書類などについて解説させていただきます。
確定申告の大まかな流れは以下の通りです。
(1)必要書類の準備
まずは源泉徴収票や確定申告書類などを準備しましょう。
申告書の作成をしながら必要書類を集めていく…では時間がかかってしまいますし、再発行などの方法によりとりよせる場合には時間が掛かるものもあります。
必要書類には自分で用意するものと、税務署などでもらってくるものの2種類があります。
サラリーマンの方の場合、自分で用意するべきものとしてもっとも大切なのは源泉徴収票です。
給与所得の金額などはすべて源泉徴収票に記載されていますので、これがないと何も始まりません(源泉徴収票は勤務先の会社が発行して12月分の給与明細などに同封してくれ流ことが多いです)
源泉徴収表以外のものでは、住宅ローン控除のために確定申告を行う際には住宅ローンの年末残高証明書(金融機関から郵送されます)や、不動産物件の売買契約書、登記簿謄本が必要になります。
医療費控除の申告を行う際には病院にお金を払った時に受け取る領収書を準備しておく必要がありますね。
税務署でもらってくる書類は確定申告書類です。
メインとなる確定申告書(A様式またはB様式)に加えて、住宅ローン控除の計算書類や医療費の明細など、申告の目的に応じて各種様式の書類を取得しましょう。
こちらは国税庁のホームページからダウンロードすることもできますよ。
(2)申告書を作成する
必要書類の内容に基づいて申告書を作成しましょう。
税務署でもらってきた(あるいは国税庁HPからダウンロードした)確定申告書に直接記入していく方法の他、国税庁の電子申告システム(e-tax)を利用してインターネット経由で入力作業を行うことも可能です。
(3)申告書の提出
作成した申告書は税務署に提出しに行く(郵送もOKです)か、電子申告によって提出します。
申告書の提出は毎年2月16日〜3月15日の期間に行う必要があります(郵送の場合は3月15日の消印であれば問題ありません)
申告書を提出する時には必ず自分ようの「控え(税務署の担当者が押印してくれます)」をもらっておくようにしましょう。
郵送で提出する時には切手を貼った返信用封筒を同封しておくと控えを返信してもらうことができます。
(4)税金の納付または還付
確定申告書類に同封されている納付書に金額を記入して金融機関やコンビニ、税務署で納付を行いましょう。
また、振替納税(指定口座からの引き落とし)も利用できます。
振替予定日に残高不足とならないように預金しておくようにしましょう。
税金が還付となる場合は確定申告書に記入した指定口座に振込みという形になります。
還付になる日ははっきりとは決まっていませんが、おおむね申告から1ヶ月〜2ヶ月程度でお金が振り込まれることがおおいですよ。
まとめ
以上、確定申告の全体の流れについて解説させていただきました。
サラリーマンの方の場合、勤務先の会社が年末調整という形で所得の金額や社会保険料控除の計算等は済ませてくれています。
源泉徴収票からそのまま転記する作業が中心になりますので、それほど難しいことはありません。
全体の流れを把握した上で必要書類をそろえておいて、段取り良く手続きを進めていくことが大切です。
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